愛媛~新潟間、トラック使ったラウンド輸送も検討
大王製紙は7月26日、北越コーポレーションが私有する鉄道コンテナを活用した輸送テストを、愛媛県四国中央市~新潟市の区間で実施したと発表した。
今後、輸送テストの結果を検証し、北越コーポの私有コンテナを活用した本格的な輸送開始を検討する。
北越コーポの私有コンテナ(左)と、コンテナに大王製紙の製品を積み込む様子(プレスリリースより引用)
両社は今年5月、戦略的業務提携の基本契約を締結、「製品物流」「原材料購買」「生産技術」の3点をメーンテーマに掲げ、具体的な協業の取り組みを開始している。今回の取り組みもその一環。
北越コーポは新潟工場(新潟市)で生産した製品を、私有する鉄道コンテナで関西圏へ供給している。
同社はこれまで関西圏から新潟への帰り便のコンテナ活用について協業先を検討しており、西日本に工場を有する大王製紙製品の輸送を協議してきた。
大王製紙の三島工場(愛媛県四国中央市)で生産した製品を北越コーポ私有の鉄道コンテナに積み込み、新潟エリアへ運ぶ。環境負荷がトラックより少ない鉄道輸送をより一層活用し、輸送の効率化を図る。
7月末には大王製紙の物流子会社ダイオーロジスティクスのトラックを活用した、両社の生産拠点間(岐阜県可児市~新潟県新潟市~中部エリア)における製品ラウンド輸送を予定している。
両社は引き続き、製品物流の協議を進めており、大王グループが所有するトラックを活用した北越コーポ製品輸送や両社物流倉庫の相互活用などについても検討しているという。
(藤原秀行)