KDDIグループ、都内最大級初の物流施設併設型ドローン実証実験場に人材育成アカデミー開校へ

三井不と日鉄興和不動産が共同開発し9月竣工予定、社会実装後押し

KDDIスマートドローンは9月3日、三井不動産と日鉄興和不動産が共同で開発、今秋に竣工予定の大規模物流施設「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」（東京都板橋区舟渡）に併設するドローンフィールド「板橋ドローンフィールド（DF）」内に、「KDDIスマートドローンアカデミー東京板橋校」を開校すると発表した。

同施設は地上6階建て、延床面積は25万㎡超でワンフロア約1万1000坪を備え、東京都内で最大級の物流施設になる予定。

MFLP・LOGIFRONT東京板橋の完成イメージ

板橋DFには広大な敷地を活かしてドローン飛行用のフィールドを設け、倉庫の一部スペースをドローン事業者向けR&D（研究開発）区画として整備、ドローンの産業発展に不可欠な実証実験の場として提供することを想定している。

KDDIスマートドローンは、「KDDIスマートドローンアカデミー東京板橋校」に加え、板橋DFで屋上に自動充電ポート付ドローンを配備するなど、ドローンの最新技術の展示・デモなどに注力、三井不動産や日鉄興和不動産と連携し、オープンイノベーションを推進してドローン産業の創造・育成・社会実装を後押ししていきたい考え。

MFLP・LOGIFRONT東京板橋の所在地

KDDIスマートドローンは、ドローン産業発展に必要な次世代のドローン人財育成を目的に、全国で12校のアカデミーを運営。国家資格コース・専門領域コースを提供している。

東京板橋校はKDDIスマートドローンアカデミーで初めて、都内に開設する。板橋DFが有するドローン飛行用の屋外ネットフィールドや、ドローン点検・物流の模擬施設（橋梁点検・外壁点検・太陽光パネル点検・狭小空間点検など）を活用した専門領域コースをはじめ、国家資格の一等・二等無人航空機操縦士資格の取得コースを提供する予定。

板橋DFに設けるオープンラウンジでは、様々な事業者との共創・連携によるオープンイノベーションを促進することを狙っている。

【施設概要】

【物流施設概要】

（藤原秀行）※いずれもKDDIスマートドローン提供