26年8月竣工予定
三菱地所とJR九州、住友倉庫の3社は1月14日、埼玉県三郷市の三郷北部土地区画整理事業地内でマルチテナント型物流施設「ロジクロス三郷」の工事を本格的に開始したと発表した。
地上5階建て、延床面積は約13万5000㎡のダブルランプ型を想定しており、竣工は2026年8月の予定。
JR九州としては初の首都圏での開発案件で、住友倉庫としては物流施設開発への本格進出となる。三菱地所がプロジェクトマネジメントを担う。
竣工イメージ
東京外環自動車道(外環道)の外環三郷西ICから約2km。首都高速道路、常磐自動車道、東京外環自動車道が結節する三郷JCTを経由し、東京都内および関東一円をカバーできる立地と見込む。
アルコール・化粧品類やEV(電気自動車)普及に伴い需要が拡大しているリチウムイオンバッテリーなど、消防法上の危険物第4類相当が保管可能な危険物倉庫を設ける。
中央車路を採用し、最小募集区画は約950坪に設定、小割のニーズにも応えられるようにする。併せて、各区画内に駐車場として活用できるトラックバースを設け、車庫証明が取得可能にし、テナントの車両運用の自由度向上を実現、多様な業種や運用形態に対応する。
複数の休憩室を設置する予定で、このうち最上階の休憩室は屋上テラスと一体的に利用できるようにしてテナント従業員のリフレッシュ空間として快適性・生産性向上に寄与することを目指す。
非常用発電機を設置し、災害時や緊急時の電力供給を確保。屋上には太陽光発電設備を導入することを計画しており、再生可能エネルギーで施設内の一部電力を賄うほか、全館LED照明、節水型衛生器具などを取り入れる。
CASBEE建築評価認証の最高ランク「S」取得に加え、年間の一次エネルギー消費量を実質的にゼロとする最高ランク「ZEB」認証を取得する予定。
■計画概要
名称:ロジクロス三郷
所在地:埼玉県三郷市彦糸2丁目(区画整理地内)
アクセス:東京外環自動車道「外環三郷西IC」より約2km
JR武蔵野線「新三郷」駅より約2.3km
東武バス「十街区」、「彦郷小学校前」そば
用途:マルチテナント型物流施設
規模・構造:地上5階建、ダブルランプ型、柱RC・梁S造
敷地面積:約54,535㎡(約16,500坪)
延床面積:約135,040㎡(約40,850坪)
建築主:三郷デベロップメント特定目的会社(三菱地所の特定子会社)、JR九州、住友倉庫
コンストラクションマネジメント:株式会社三菱地所設計
設計施工:東急建設株式会社
着工:2025年1月14日
竣工:2026年8月(予定)
■周辺地図
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用