商船三井の「カーボンインセットプログラム」に参画
NIPPON EXPRESSホールディングス（NXHD）は2月13日、商船三井が開始した海上輸送のカーボンインセット（自社のサプライチェーン内で温室効果ガス排出を削減する取り組み）のプログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」に参画し、NXグループが提供する海上コンテナ貸切輸送（FCL）で顧客のScope3排出量削減に貢献するサービス「NX-GREEN Ocean Program」を2月に開始すると発表した。
（NXHD提供）
商船三井の海上輸送カーボンインセットプログラムは2024年2月に、アジア太平洋域の海運会社として初めて、オランダのスタートアップ「123Carbon」と協働して構築した。代替燃料を使用した低炭素海上航海の環境属性をデジタル証書として取引できる形にした。
このスキームを活用し、NXHDとしても海上輸送カーボンインセットプログラムを展開することにした。
「NX-GREEN Ocean Program」は、商船三井が運航する船隊で実施した特定の低炭素航海に関し、その環境属性とデジタル証書をNXグループが調達、「Scope3」の温室効果ガス排出量削減に取り組む顧客に割り当てる。顧客は統合報告書などのレポートへ反映させることもできる。
新サービスはNXグループがB/L発行する世界各地発着の全てのFCLを対象としており、利用船会社を限定することなく使うことが可能という。
（藤原秀行）
