旅客便の貨物スペースを有効活用
ANA（全日本空輸）グループで不動産事業を展開するANAファシリティーズと航空貨物事業を展開しているANA Cargoの両社は3月11日、両社のアセットを組み合わせた新サービス「SORACO」（ソラコ）の提供を開始すると発表した。
SORACOはANAファシリティーズが管理・サブリース・保有している物流倉庫に入居した事業者を対象に、ANAと別途契約を締結すれば、ANAが国内航空貨物輸送を一般貨物運賃よりも安価に提供する。「物流2024年問題」やトラックドライバー不足に対応するのが狙い。
全国のANA貨物取扱48空港の国内線旅客便で午前10時～午後5時の時間帯に出発するものの貨物スペースを、一般貨物運賃よりも安く提供する。ANAの豊富な国内ネットワークを有効活用し、荷主企業など向けに拠点や輸送の選択肢を大きく拡大する。
（両社提供）
航空輸送では、長距離輸送でも原則として当日中に最寄りの国内空港まで配送。拠点や運賃はSORACOユーザーの要望に合わせて、ANAファシリティーズとANA Cargoが柔軟に提案する。
（藤原秀行）
