包括的な物流最適を実現
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は5月7日、顧客のサプライチェーン運営効率化をサポートする新サービス「NX Lead Logistics Solutions」(NXリード・ロジスティクス・ソリューションズ)の提供を始めたと発表した。
気候変動による自然災害の頻発や地政学的リスク、デジタル技術の革新による消費者ニーズの多様化といった要因を背景に、サプライチェーン運営の難度が上がっていることを踏まえ、新サービスでサプライチェーンプロセスの情報一元化や、オーダー管理の効率化など、包括的な物流最適化を後押しする。
具体的には、サプライチェーン全体を中立的な立場から包括的に管理し、客観的な視点から最適な物流計画を立案・実行する「コントロールタワー機能」、新たに構築したデジタルプラットフォームを用いてサプライチェーン上の受発注情報を一元管理することで、情報共有を円滑化し業務効率化につなげる「オーダー管理機能」を備えている。
また、オーダーや輸送の進捗状況をリアルタイムで更新し、様々な輸送モードや異なる輸送会社の情報を一元的に把握できるようにする「可視化機能」、KPI(重要業績評価指標)管理や改善活動により、物流プロセス全体を見直し、最適化を図る「物流プロセス全体管理とパフォーマンス管理機能」、サプライチェーン上で予見されるリスクや突発的な事象に対し迅速にアラートを通知することで、危機発生時の事業継続を支援する「リスク管理と例外対応サポート機能」も盛り込んでいる。
NXHDは今後、先進技術を活用した需要予測や機会損失を防ぐ機能も導入していくことを想定している。
(藤原秀行)※いずれもNXHD提供