今治造船、船舶の燃費改善技術手掛ける米スタートアップに出資

今治造船、船舶の燃費改善技術手掛ける米スタートアップに出資

次世代省エネ装置の実用化目指す

今治造船は6月3日、船舶の燃費改善技術を手掛ける米国のスタートアップ13 Mari(サーティーン・マリ)に出資したと発表した。具体的な出資の額や比率は開示していない。

13 Mariは推進性能を向上させることで燃費の改善につなげることをコンセプトに掲げ、船体に付けるウロコ型の水流改善装置の開発を進めている。今治造船は出資を通じて13 Mariの研究開発を後押しし、省エネを実現して海運領域の脱炭素を加速させていきたい考え。

 
 

水流改善装置は船が航行する際、船体に装着したウロコ型の突起物が小さな渦を発生させることで、抵抗増大の原因となる大きな渦を打ち消し、推進性能の向上を図る仕組み。

日本シップヤードが開発・設計した船型でのウロコに関する研究開発全般およびウロコ装着後の性能評価などは、日本シップヤードが13 Mariに協力し、今まで培ってきた知見を結集させ、様々な船型に対応する次世代省エネ装置として実用化を目指す。

(藤原秀行)

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