高い経済性実現へ連携
川崎重工業とトヨタ自動車、関西電力、ドイツのダイムラートラック、ドイツ・ハンブルク港を運営するハンブルク自由港倉庫建築組合の5者は9月15日、「日独連携水素サプライチェーン構築に向けた覚書」を同日付で締結した。5者がそれぞれ、9月16日に発表した。
覚書は国や産業の壁を越えて、水素の国際的な活用推進を目指すとともに、日本とドイツの需要を合わせることで高い経済性を持つ水素サプライチェーンの構築を図るのが狙い。経済産業省主催で同日開催した「水素閣僚会議」の場で署名した。
5者は今後、日独政府などとも協力しながら、港湾・物流や、商用車をはじめとするモビリティ、発電といった各産業セクターで国際的な水素輸送の実用化・事業化を進める計画。
調印式に参加した(前列左から)ダイムラートラック マンフレッド・シュッカート副社長、ハンブルク自由港倉庫建築組合 アネット・ウォルター最高財務責任者、川崎重工業 橋本康彦社長、関西電力 森望社長、トヨタ自動車 山形光正・ 水素ファクトリープレジデント、(後列左から)ドイツ経済・エネルギー省 ステファニー・フォン・アーレフェルト第二総局長、経済産業省 村瀬佳史資源エネルギー庁長官(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)