グローバルで需要獲得図る
郵船ロジスティクスは12月19日、欧州法人のYusen Logistics（Europe）（YLEU）が、欧州の物流企業Walden（ウォルデン）グループでヘルスケア物流事業を手掛けるオランダのMovianto International（モビアント・インターナショナル）など4社の買収手続きを12月10日付で完了したと発表した。
買収の方針は今年7月に開示していた。
YLEUが買収したMovianto、Eurotranspharma、Transpharma International、Walden Digitalは欧州の12カ国・138拠点で、コントラクト・ロジスティクス（3PL）事業、4PL、ファーストマイル8（製薬会社工場などの製造元から、物流拠点までの最初の工程）輸送、ラストマイル配送など高品質な医薬品・医療機器輸送サービスを展開している。
郵船ロジはヘルスケアを重点産業の一つに位置付け、欧州各国で倉庫拠点開設や高品質な輸送ネットワークの構築などを進めている。4社を統合し、グローバルでヘルスケア産業の物流需要獲得を図る。
＜各事業体が提供するサービス＞
Movianto
オランダを拠点に、欧州各国で医薬品・医療機器、バイオテクノロジー分野における輸送、保管、各種付加価値サービスをend-to-endで提供。
Eurotranspharma
ヘルスケアに特化した陸上輸送事業者として、厳格な温度管理が必要な医薬品・医療機器の配送サービスを提供。ラストマイル配送やリバースロジスティクスなど、エンドユーザーまでサポート。
Transpharma International
ファーストマイル輸送に強みを持ち、医療・医薬品の物流に関する国際的な品質基準「GDP」に準拠したロジスティクスサービスを提供。ヘルスケア産業向けにコントロールタワーなどのソリューションや陸上輸送、海上・航空貨物輸送、および通関を含む包括的な国際輸送事業を展開。
Walden Digital
Movianto、Eurotranspharma、Transpharma Internationalが提供するロジスティクスサービスを自社開発の輸送・倉庫管理システムで支援。顧客向けに輸送状況の可視化サービスも提供。
（左から）旧WaldenグループのStéphane Baudry・Chairman、郵船ロジスティクスグローバルマネジメント・原田浩起CEO（最高経営責任者）
（藤原秀行）※プレスリリースより引用
