異なる領域のインフラ事業者が連携、物流効率化と環境負荷低減図る
東京電力パワーグリッド(PG)とNTT東日本は3月26日、千葉県房総エリア(成田市、茂原市、木更津市)で両社の工事用物品(変圧器・ルータなど)を対象とした共同配送を同日開始したと発表した。
電力と通信という異なる事業者が連携し、工事用物品配送を共同で行い、物流効率化を図る。
両社は東京ガスネットワークとともに、ガス・電力・通信の社会インフラを支える3社による連携協定を締結しており、各社が保有する経営資源やデータを相互に活用しながら、業務の効率化・高度化、社会的価値の創出や地域課題の解決を図っている。
既に災害対応力の強化や共同点検の推進など、インフラ事業の持続的かつ安定的な運営に向けて、さまざまな分野で協業を進めている。その一環として、物流の共同化にも取り組むことにした。
NTT東の工事用物品を同社の物流倉庫(埼玉県加須市)から東京電力PGの物流倉庫(千葉市)まで輸送し、同倉庫で積み替えた後、両社の工事用物品を東京電力PGが混載して配送する。
千葉県房総エリアを先行対象としたのは、NTT東の配送ルートが東京電力PGの物流倉庫近辺を通過していることに加え、両社の配送先拠点が地理的に近接しており、共同配送の親和性が高いと判断したためという。
2025年に計3回、東京電力PGの物流倉庫を中継拠点とした共同配送を検証。その結果、1日当たりの効果として、従来に比べトラック台数を1台削減できたり、総走行距離を15%短縮できたりした。他にも総走行時間11%減、平均積載率14%増、 総荷役時間40%減、CO2排出13%減を確認できたため、共同配送を本格化することにした。

(両社提供)
共同配送の輸配送業務はNTT東の分をNTTロジスコ、東京電力PGの分を東電物流にそれぞれ委託し、両社が連携して共同配送を展開する。
対象エリアは実証実験同様に千葉房総エリアで、実施頻度は週に1回。
今後は共同配送のエリア拡大や幹線共同輸送、共同倉庫の利用などについても検討する。緊急時における車両相互利用など、災害時の連携強化についても並行して検討する。
(藤原秀行)












