熱中症対策にも注力、荷台奥に冷風送り込める設備など導入
佐川急便は7月17日、東京都江東区新砂で新たに開設した物流拠点「関東ハブセンター」を報道陣に公開した。稼働開始は7月21日の予定。
既存の中継拠点6カ所の機能を集約し、関東で集めた荷物を関西・北陸・中京の各エリア向けに仕分けて発送する。隣接するSGホールディングスグループの巨大拠点「Xフロンティア」とも連携し、長距離輸送業務の大幅な効率化を目指す。併せて、仕分け作業には自動化機器を取り入れ、省力化を図る。
加えて、夏場の猛暑を考慮し、熱中症対策にも注力している。
グループのSGリアルティが開発した物流施設「SGリアルティ新砂」の1~4階部分約6.5万㎡を利用。162のバースを備え、1時間当たり約5万個の荷物を仕分け、1日当たりの取扱量は約40万個を計画している。

関東ハブセンターが入る物流施設(佐川急便提供)
同じ施設の5~6階には既に、同じSGHDグループで百貨店向け納品代行などを展開しているワールドサプライの東京営業所が入居している。
佐川は関東ハブセンターに続き、2027年1月に兵庫県尼崎市で「関西ハブセンター」(1時間当たりの処理能力10万個)、28年2月に福岡県で「九州ハブセンター」(同3万個)をそれぞれ稼働させる予定。関東~関西~九州を結ぶ広域輸送ネットワークの機能強化を推し進める。投資額は3カ所で計1000億円弱を見込む。
関東ハブセンターはクロスベルトソータを導入し、仕分け能力を向上。荷降ろしの際、トラックの荷台奥まで自動で入ることができる伸縮コンベヤも設置し、作業の迅速化と負荷軽減を目指す。庫内の荷物搬送にはAGVを投入している。


1階の入出庫エリア

荷降ろしのエリア(佐川急便提供)

クロスベルトソータ(佐川急便提供)


伸縮コンベア(下は佐川急便提供)
また、1万2000個の荷物を一時的にストックしておけるラインも設け、迅速かつ柔軟に荷物を仕分けのラインへ送り込めるようにする。

1階エリアのAGV
熱中症対策として、仕分け作業エリアに天井から吊り下げるタイプのエアコンを設置しているほか、トラックバースにはスポットクーラーに荷台の中まで冷風を送り込める送風機をセットし、労働環境の改善を進める。エアコンの冷気を庫内から外に逃がさないためのシートシャッターも設置している。

荷台の中まで冷風を送り込む送風機

「暑さ指数」などを表示し、警戒を呼び掛ける
(藤原秀行)







