デジタルツイン活用しロボット導入効果を高精度で事前把握も可能に
霞ヶ関キャピタルの杉本 副社長は9月8日、東京・有明の東京ビッグサイトで始まった「国際物流総合展2026」の会場でプレゼンテーションセミナーを開催し、冷凍・冷蔵倉庫の開発事業に関連して、今後進める新たな構想を説明した。
グループのX NETWORK(クロスネットワーク)が手掛けている、ウェブで利用申し込みを完結可能で、1パレットから使える冷凍保管サービス「COLD X NETWORK」で、9月から霞ヶ関キャピタルの自動冷凍倉庫間を結ぶトラック冷凍幹線輸送サービスの運用を開始する方針を表明。食品などの保管だけでなく、輸配送も効率化できるようテナント企業をサポートしていく姿勢を強調した。
第1弾は霞ヶ関キャピタルが手掛けた埼玉県所沢市の自動冷凍倉庫と仙台市の間を結ぶルートを展開。同社が利用運送事業者としてトラックを手配する。トラックの空きスペースをウェブで確認、利用を申し込める。将来は霞ヶ関キャピタルが開発した以外の物件もネットワークに組み入れることを想定している。
また、トラック幹線輸送に加えて、2027年2月以降に内航船コンテナ、28年以降に外航船コンテナでそれぞれ同様の幹線輸送サービスを始める方向で準備している。
併せて、物流に必要なロボットなど自動化設備の制御、在庫管理、入出庫管理、輸配送、需要予測といったサービスをテナント企業が包括的に管理、必要に応じて利用できるようにする「物流OS」を展開していくことも公表した。さまざまなシステムや設備、データを共通の情報基盤でつなぎ、各地の物流施設に入居してすぐにさまざまなサービスを使い始めることができるようサポートする。
加えて、サイバー空間で現実の世界を再現する先端技術「デジタルツイン」を駆使し、テナント企業が自動化設備導入の効果や輸配送時の温室効果ガス排出量などを事前に高い精度で可視化、把握して対応を検討できるようにすることも想定していると明かした。
杉本副社長は「マテハンが実際にどう動くかをデジタル空間上で全部確認することができる。物流のDXを本当に進めるためにはデジタルツインの活用が鍵になってくる」と語った。
セミナーにゲストとして同席したYEデジタルの浅成直也デジタルソリューション本部副本部長は、同社として製造・物流業務家にデジタルツインのサービス提供を2027年1月に始めると同日公表したことに言及。物流の領域でデジタルツインの存在感が大きくなっていくことに強い期待を示した。

セミナーに出席した杉本氏(左)と浅成氏
(藤原秀行)









