AIエージェント活用、1400件以上の多様なFAXレイアウトを登録・運用し業務効率化実現
食材の企業間ECを手掛けるインフォマートは7月28日、請求業務の自動化システムなどを展開しているinvox(東京都新宿区西新宿)と協業して提供している「発注書AI-OCR(invox)」に関し、ミツカングループの物流・受注部門を担うMizkan Logitec(ミツカンロジテック)が採用したと発表した。

(インフォマート提供)
Mizkan Logitecは大阪と名古屋の2拠点で受注センターを運営、全国の取引先からの注文に対応している。
深刻化する物流問題や将来の人手不足に対応し、災害時にも商品の供給を止めないBCP対策や、持続可能なサプライチェーンの構築が急務と位置付け、既に受発注のDXに着手。全体の85%までEDI(電子データ交換)化していた。
ただ、残りの15%を占めるFAX発注書は月間約1万2000枚に上り、取引先側のシステム環境や運用の都合上、一斉にWeb化(EDI化)を依頼するのが難しい状況にあった。限られた時間内での手入力とダブルチェックといったアナログな人手に頼った業務体制が残っており、担当者が出社して対応しなければならない状況が、DX推進と災害時の事業継続で大きなボトルネックになっていたという。
そこで同社は、取引先に負担を強いることなく課題を解決するため、 2026年1月に「発注書AI-OCR(invox)」の導入を決定した。
2026年4月に提供を開始した「読み取りAIエージェント」の活用により、取引先ごとに異なる多様なFAXレイアウトの登録を円滑に完了。当初の目標としていた約600件を大きく上回る1400件以上のレイアウトの登録・運用を実現した。
運用開始後、現場の受注担当者からは「商品名の候補を読み取って自社の商品コードと自動でひも付けてくれるため、入力作業時間が大幅に短縮され、業務スピードが向上した」 と効果を実感する声が上がっているという。
また、デジタル化が進んだことで、手入力や目視確認といった属人的な作業負荷を大幅に軽減し業務の標準化を達成。将来の人材不足リスクへの備えとなる上に、有事の際にも柔軟に対応できるBCP体制を構築していくための重要な基盤になると見込む。
併せて、物流の「2024年・2026年問題」を見据え、サプライチェーン全体の効率化へつなげていくことを狙っている。
(藤原秀行)







