熟練者の技能継承支援など想定、ソリューション開発も視野
大和ハウス工業と、三菱商事傘下でAI・デジタル技術を活用したサービス・ソリューションの企画開発などを手掛けるエムシーディースリー(MCD3)の両社は8月17日、建設業界における人財不足、熟練者の減少に伴う技能継承などの課題解決に向け、7月31日付で協業に関する基本合意書を締結したと発表した。
両社はAIとデータ基盤(社内外に散在するデータを収集・統合・蓄積し、分析や活用を可能にするITシステム)に関する課題解決の可能性を共同で検証する。将来は具体的なソリューションの開発・提供も視野に入れる。

大和ハウスが有する施工の知見や建設・建物のデータと、MCD3が備えるデータ基盤・AI技術・実装力を掛け合わせ、技能者と協力会社、元請会社の3者がそれぞれ価値を感じられる仕組みの構築を目指す。
具体的には、熟練技能者の作業・動作データの取得、現場技能者・施工会社の技術力の可視化、各データの活用により、重複作業の削減や適正工期の実現、品質・安全の向上と人財の確保・育成・定着を実現させるとともに、工種や事業領域、元請・協力会社の枠を超え、建設業界に広く活用できるよう検証する予定。
7つの検証テーマと、施工店への期待効果
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No. |
検証テーマ |
施工店への期待効果 |
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1 |
データ統合・基盤整備 |
二重入力や紙ベースの作業を削減。 見積・施工実績データの蓄積により、自社の強みや競争力の強化につなげる。 |
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2 |
横断的なリソース活用 |
業務の繁閑差を平準化し、技能者の稼働を安定。新たな分野・領域への参入機会の拡大にもつながる。 |
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3 |
ノウハウの継承 |
新人技能者の早期戦力化を実現。熟練技能者に依存せず作業ノウハウを参照でき、教育に要する時間とコストを削減する。 |
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4 |
人財育成・能力開発 |
技能者のキャリア形成を支援。データに基づく人財投資および配置判断を可能にする。 |
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5 |
データドリブン(※2)経営の支援 |
工程の遅延や負荷を事前に把握。データに基づく元請会社との交渉を可能にし、赤字案件の削減に寄与できる。 |
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6 |
現場運営の高度化 |
経験の浅い技能者でも一定水準の判断を可能にし、指導・教育にかかる負担を軽減する。 |
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7 |
業界への展開 |
労働環境および処遇の改善に寄与し、持続可能な経営基盤の構築につながる。 |
(藤原秀行)※両社提供









