日本GLPが大規模開発「アルファリンク」を川崎・扇島で展開へ、初の冷凍・冷蔵メインで11棟建設予定★続報

日本GLPが大規模開発「アルファリンク」を川崎・扇島で展開へ、初の冷凍・冷蔵メインで11棟建設予定★続報

JFEスチールの高炉など跡地を活用、保管能力55万t見込む

日本GLPとJFEホールディングス(HD)、川崎市の3者は8月25日、川崎市内で記者会見し、日本GLPが物流施設を集中して開発する大規模プロジェクト「ALFALINK」(アルファリンク)を、新たに川崎市臨海部の扇島エリアで展開すると発表した。

JFEHD傘下のJFEスチールの東日本製鉄所京浜地区の高炉運用休止などに伴い、跡地の一角約18万2000㎡を「ALFALINK川崎扇島」として再開発する。

ALFALINKとして初めて、冷凍・冷蔵施設をメインに開発する。まず先行して5棟を建設し、その後もトータルで11棟まで増やす予定。総延床面積は約37万㎡、保管能力は55万tを見込む。投資総額は3000億円以上となる見通し。

2028年6月から順次着工し、30年7月から順次竣工する計画。


「ALFALINK川崎扇島」の竣工イメージ(プレスリリースより引用)

隣接する東扇島エリアは、東京港や羽田空港が近く、高速道路網を活用して首都圏を軸に工期へアクセスできる地の利を生かし、冷凍・冷蔵倉庫が集まっている。さらに倉庫を一気に開発することで、コールドチェーンの物流需要の伸びに対応する。自動運転トラックの活用などにも注力する方向。


会見で撮影に応じる(左から)JFEHD・岩山眞士専務執行役員、川崎市・福田紀彦市長、日本GLP・帖佐義之社長

会見で日本GLPの帖佐義之社長は「この場所を未来につなぐチャレンジングな取り組みだと考えている。既存の冷凍・冷蔵倉庫の集積地と競合するのではなく、手を組み、よきパートナーとして物流業務を連携・保管するお手伝いをさせていただきたい。ここは新たなコールドチェーンを実現する最適地と考えている」とプロジェクトの狙いを語った。

川崎市の福田紀彦市長は「国の社会課題解決と地域活性化へ高度な物流拠点の整備に3者で連携して取り組む。物流分野の重要性がますます高まる中、物流革新をけん引する高度な機能を複合的に備えた物流拠点の形成を目指す」と説明。30年7月までに一部の物流施設を先行稼働させたい考えを示した。

JFEHDの岩山眞士専務執行役員は「扇島が初めて公道につながり、新たな産業拠点となる。物流と交通の重要が公道につなげる上で原動力となる。エネルギー・デジタル・物流の基盤がそろうことで、企業誘致とGX(グリーントランスフォーメーション)産業の集積が大きく前進する。100年以上にわたり日本の産業を支えてきたこの地は、これから新たな産業とイノベーションが生まれる部隊へ進化していく。その第一歩がここ扇島から始まる」とプロジェクトの意義を強調した。

日本GLPがALFALINKの開発に着手するのは神奈川県相模原市、千葉県流山市、大阪府茨木市、兵庫県尼崎市、東京都昭島市に続き6カ所目。他のALFALINKと同じく、入居企業間の連携促進や地域の活性化支援に注力する。ALFALINK川崎扇島では食品メーカーなどの間で共同物流や他の拠点と連携した商品保管による低温物流効率化を促進していくことを目指す。

日本GLPは25年時点で冷凍・冷蔵倉庫を27万㎡以上開発しており、今後5年間でさらに約5000億円を投じて面積を大幅に広げていくことを計画している。31年以降には約106万㎡まで伸びると想定している。

(藤原秀行)

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