自動車部品物流の効率化と作業負荷軽減を実現、1人当たり平均200ライン/時の出庫能力達成
東芝は8月27日、ホンダが三重県の鈴鹿物流センターに、東芝が取り扱っている中国Mushiny(ムシニー、牧星智能)製のGoods to Person(GTP)システムを活用した自動化設備「MIX GTPシステム」を採用したと発表した。
東芝グループは2023年、ムシニーと戦略的業務提携契約を締結した。ムシニーは蘇州市(江蘇省)に拠点を持ち、物流施設や工場で活用可能な棚搬送ロボットなどを手掛けている。
「MIX GTPシステム」はAGVが保管棚から必要な部品を自動搬送し、作業者の場所に送り届ける。「多品種・少量・小ロット」が求められる自動車補給部品の出庫作業で、1人当たり平均200ライン/時の出庫能力を実運用で達成した。
また、作業者の歩行や部品探索に伴う負荷を大幅に削減するとともに、作業品質の安定化にも貢献しているという。
自律走行ロボットによる自動搬送に加え、バッファラックを活用した効率的なコンテナ供給、高層棚の活用による高密度保管も実現している。

MIX GTPシステム(プレスリリースより引用)
同センターは、自動車のアフターパーツ(補給部品)物流を担っており、顧客への迅速な部品供給が必須。一方で、労働人口の減少を背景に、物流業務の効率化と作業負荷の軽減への対応が課題となっていた。
そのため、高効率で人に優しい物流現場を目指し、先進的な自動化技術とデータ活用による物流オペレーション改革に取り組んでおり、今回の導入もその一環。
同システムは、ワークステーションにコンテナを一時保管するバッファラックを備え、入庫作業ではコンテナを作業順に並べて作業者に供給するため、作業者は出てきたコンテナを順番に処理するだけで効率的な作業が可能。
出庫作業も、作業者が作業完了したコンテナを棚に戻す際に一時保管することで、コンテナの滞留を防ぎ、次のコンテナの作業に取り掛かることができるため、より効率的な作業が可能とみている。
高層棚を使用して保管効率を向上させながら、ワークステーションでは、常に一定の位置で作業が行えるよう、作業者の手元にコンテナを供給。また、作業者の安全に配慮した機構を備えるとともに、オペレーターの体格や作業特性に応じて作業者がより良い姿勢で作業できるよう、作業者ごとにコンテナ供給の高さを調整できる機能を取り入れている。
高さ3.5メートルまで対応する保管棚を採用し、多品種の部品を高密度に保管できるようにしている。入庫作業時は小型AGVを使用しないため、カートを置くなど、別用途で空間を有効に活用できるとみている。
(藤原秀行)









