サントリーロジと豊田自動織機が国内初、爪の数を切り替え可能なトラック荷役対応自動運転フォークリフトの実証開始へ

サントリーロジと豊田自動織機が国内初、爪の数を切り替え可能なトラック荷役対応自動運転フォークリフトの実証開始へ

28年9月以降の実稼働目指す

サントリーロジスティクスと豊田自動織機は9月1日、さいたま市の物流拠点「サントリーロジスティクス浦和美園配送センター」で、豊田自動織機が開発したマルチロードハンドラー仕様のトラック荷役対応自動運転フォークリフト「Rinova Autonomous」を用いた実証実験を今年11月に始めると発表した。

マルチロードハンドラーはフォーク(爪)の数を2本と4本の両方に切り替えできる装置。1台のフォークリフトで1パレット搬送と2パレット搬送の両方をカバーすることが可能。

実証では、トラック荷役の自動化領域拡大を目指し、異なるパレット数を搬送する場合のトラック荷役の精度・安定性や実運用での対応力を検証する。


トラック荷役対応自動運転フォークリフト(マルチロードハンドラー仕様)(両社提供)

両社はマルチロードハンドラーを搭載し、高性能センサーの3D-SLAM誘導方式のトラック荷役対応自動運転フォークリフトは国内で初めてと説明。現場で求められる荷役方式に、より柔軟に対応できる自動運転リフトを実用化すると同時に、安定的な出荷体制の構築を図ることを目指して検証を進め、2028年9月以降の実稼働(稼働場所未定)を目指す。

飲料業界は保管・搬送効率を高めるため、2つのパレットを同時に搬送できる4本フォーク仕様のフォークリフトが広く使われている。一方、トラックへの積み込み作業時や工場への搬入時など、パレット数や物流設備の条件によっては、1パレットのみを2本フォーク仕様で搬送する必要がある。

こうした事情を踏まえ、トラック荷役の自動化は1台のフォークリフトでフォーク数を切り替えるニーズがあった。実証でそうしたニーズに対応できるかどうかを見極める。

サントリーロジは「長津田配送センター」(横浜市)への自動搬送ラックの設置など、配送センター業務のDX化に注力している。自動運転フォークリフトに関しても、2021年に浦和美園配送センターで、入庫製品格納作業の自動化を、豊田自動織機と組んで実現した。

一方で、バースに接車したトラックへの積み込みや、トラックからの荷降ろしに関しては、人による作業で対応していた。

両社は自動運転フォークリフトが実稼働すれば、パレット作業でトラックからの荷降ろし、格納、保管、その後のトラックへの積み込みまで一連のフォークリフト作業全て
を自動化できることが見込まれ、慢性化した物流業界の人手不足と高齢化の改善へ大きな効果が期待できるとみている。

豊田自動織機は1989年以降、工場や倉庫など屋内での定位置荷役が可能な無人搬送フォークリフトや無人搬送車など、自動化製品のラインアップを拡充してきた。

(藤原秀行)

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