福通とT2、自動運転トラックを組み込んだ関東~九州・中四国間の「中継輸送」開始

福通とT2、自動運転トラックを組み込んだ関東~九州・中四国間の「中継輸送」開始

商用運行から踏み込み、「関東~関西1日1往復」の有効性も検証

福山通運とT2は9月7日、福山通運が関東~九州・中四国間で行っている「中継輸送」の一部区間にT2の自動運転トラックを組み込む取り組みを開始したと発表した。

T2が実現を目指す「レベル4」(特定条件下で完全無人)自動運転トラックによる幹線輸送サービスで可能となる「関東~関西間で1日1往復の運行」がオペレーション上成立するかについても検証する。


福山通運の加西支店に到着したT2の自動運転トラック

福山通運は27年度以降にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目指すT2が25年7月に国内で初めて事業化した「レベル2」(ドライバーが同乗し、有事の際に運転をすぐに交代できるよう待機する)自動運転トラックによる商用運行に参画していた。

両社は、レベル4の実現を見据えて、自動運転トラックの活用の可能性をさらに広げるため、福山通運が関東~九州・中四国の長距離輸送で展開している「中継輸送」のうち、神奈川県にある藤沢支店と、九州・中四国から関東向けの大量の荷物が集まる兵庫県の加西支店を結ぶ約510kmの区間に自動運転トラックを組み込み、福山通運の通常のトラックとの連携など一連のオペレーションを検証する取り組みを8月26日に始めた。

上記行程のうちレベル2自動運転区間は東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川)~中国自動車道・西宮北IC(兵庫)の約470kmで、今回の取り組みでは、T2がレベル4を見据えて各ICの近くに設置した「トランスゲート綾瀬」(神奈川)と「トランスゲート西宮北」(兵庫)(高速道路における無人運転と、一般道における有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする「切替拠点」)に立ち寄り、将来の無人/有人運転の切り替えを見据えたオペレーションの手順も確認する。


T2の自動運転トラックがトランスゲート綾瀬に立ち寄る様子


T2の自動運転トラックがトランスゲート西宮北に立ち寄る様子

現状、ドライバーの勤務体系上、1人体制では、関東~関西間で上りか下りの「片道」の運行が限界だが、ドライバーが乗車しないレベル4が実現すれば、「1日1往復」の運行が可能となり、輸送能力は少なくとも2倍に高まると見込まれる。

今回の取り組みでは、レベル4を見据えて、藤沢支店~加西支店の区間の運行を24時間以内に完了できるかについても確認する。

(藤原秀行)※いずれもT2提供

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