ブラックストーンから、数百億円規模か
米大学教職員退職年金・保険基金(TIAA-CREF)の資産運用部門ヌビーンが、アマゾンジャパンが利用している神奈川県小田原市の物流施設をこのほど取得したことが明らかになった。
同施設は今夏に米投資ファンド大手のブラックストーンが、シンガポールのメープルツリー・インベストメンツ・グループから取得したばかり。取引の詳細は明らかになっていないが、取得額は数百億円規模とみられる。
日本の物流施設に対しては、2018年にGLPが6000億円規模の新たなファンドを組成。19年に入ってもESRが日本の物件を対象とした2000億円規模のファンドを立ち上げるなど、海外勢による積極的な投資姿勢が目立つ。
世界的に低金利が続き、資産運用が難しくなっている中、海外の投資家が安定的に収益を上げられる不動産として物流施設に期待を寄せていることがあらためて浮き彫りとなった。ヌビーンが今後、日本の物流施設への投資を継続するかどうかが注目される。
(藤原秀行)