全株式取得、事業基盤強化狙い
公共関連印刷などを手掛ける廣済堂は4月19日、物流倉庫業への人材派遣事業強化に向け、埼玉県に地盤を置く人材派遣会社のエヌティ（鴻巣市）、Neo（同）の2社の全株式を取得する契約を同16日に締結したと発表した。
廣済堂グループは東北・北陸エリアで事務・製造スタッフの人材派遣業を展開。一方、エヌティとNeoは同一人物が経営者を務めており、物流施設の開発が続く埼玉県北部エリアで荷主企業への人材派遣を担っている。
両社を傘下に収め、人材派遣業のエリア拡大と新型コロナウイルスの感染拡大に伴うEC利用増で仕事量が伸びている物流施設向け人材派遣の強化を図る。
併せて、廣済堂が保有する工場やBPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）の人員増強などでも連携する。買収額は開示していない。
（藤原秀行）
