日本GLP、広島市で5万平方メートルの新たなマルチテナント型物流施設開発へ

日本GLP、広島市で5万平方メートルの新たなマルチテナント型物流施設開発へ

23年1月竣工予定、従業員の健康配慮しながら生産性向上図る「ナッジ」をデザインに反映

日本GLPは8月2日、広島市中区で新たなマルチテナント型物流施設「GLP広島Ⅱ」を開発すると発表した。

地上5階建ての耐震造で、延べ床面積は約5万平方メートルを計画。2022年1月の着工、23年1月の竣工を見込む。

山陽自動車道の宮島スマートICから約16キロメートル、広島高速道路3号線の吉島ICから約2キロメートル、広島港から約4キロメートル。広島県内に加え、近畿から中四国、九州地方と西日本の広域をカバーできる見通し。

広島電鉄江波駅より1・5キロメートル、JR広島駅より約7キロメートル、広島バスセンターより約6キロメートルと通勤の利便性が高く、県庁や市役所も約5キロメートル圏内に位置している。広島エリアの工業集積地帯で製造業や3PL企業からの先進的物流施設へのニーズが強く、今後も堅調な需要が見込めるという。

最大4テナントが入居可能で、高度なマテハン設備の導入をはじめとする倉庫の自動化への装備など、効率的なオペレーションをサポート。外壁や屋根部分には強風対策・塩害対策を施し、建物の耐久性向上を図る。

運営開始後は入居企業の生産性向上の必要性を考慮し、従業員が不在時にも荷物を格納できる置き配バースを導入。トラック待機問題を解消し輸送コスト削減を図る。環境面では太陽光自家消費をテナントに無償還元し、補完分と合わせて再生可能エネルギー利用100%達成を目標に設定している。

BCP(事業継続計画)の面では地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用し安全性を確保するほか、浸水や液状化対策を講じ、高い事業継続性を確保する予定。

また初の試みとして、建築家で千葉大予防医学センター特任准教授の原裕介氏が監修、人々が自分自身にとってより良い選択を自発的にとれるように手助けする政策手法「ナッジ」の考え方をサインや意匠デザインに取り入れ、庫内で働く人の健康に配慮しながらも生産性を高める快適な就業環境の整備を計画している。その一環として、海沿いの立地を活用したメザニン(中2階)付き休憩所などを予定している。


「GLP広島Ⅱ」の外観(日本GLPプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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