NTC、誤配送回避など実現
情報システム開発などを手掛けるNTCは8月3日、物流倉庫向けにスマートフォンなどのカメラで撮影した画像をAIが識別、自動で検品できるサービス「AI画像識別ソリューション」の提供を開始したと発表した。
冷凍食品や冷蔵食品を扱う物流倉庫業では、人手不足解消のための新規スタッフ投入に伴う教育不足、マイナス10度の過酷な労働環境のために生じやすい目視検品での誤配送などが深刻な問題になっている。
こうした課題の解決を目指し、NTCは物流倉庫様向けに、 AI技術による「デジタル検品」が可能なソリューションを提供することにした。
これまでの物流管理ではJANコードや品番の貼付がされていない製品を取り扱ったり、ピッキングリスト(作業指示書)と製品本体に記載されている製品名が異なったりするケースは、スタッフを増やしての2重チェックやベテランスタッフの配置など属人的なコストと稼働がかかる目視検品が必要だった。新サービスの活用で誰でも短時間で簡単に照合ができる「検品のスマート化」を実現する。
※以下、プレスリリースより引用(編集部で一部修正)
目視検品の現状と課題
物流倉庫業408社を対象としたNTC独自調査で「製品にコードが表記(貼付)されていない製品は、誤配送が多く生じているか?」 についてアンケート調査した結果、約60%以上の企業が「誤配送が多く生じる」と回答。
また「製品の目視検品を実施している」と回答した企業が80%以上となり、製品コードが表記されていない製品への目視検品は誤配送の危険性が高く、目視検品のみでの検査方法では限界が生じていることが分かった。
事例紹介 AI画像識別ソリューション×自動検品
某物流会社では、製品の出荷作業を行う場合、目視でのピッキング作業による誤配送を防止するために「確認スタッフ」を設けており、以下のフロー(業務)が発生していた。
1.製品を検品場所に移動
2.容器取り出し作業
3.現品表などのペーパーからのコード読み込み
4.コードと製品を目視照合
上記4種の業務を、全て「AI画像識別ソリューション」に置き換えて稼働や人員削減の実現へ向けて取り組んでいる。
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)