8カ月連続プラス、本格的な底打ちの判断難しく
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が10月1日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、9月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比43・5%増の11万3043だった。
2019年5月以来、今年1月末まで前年水準を割り込んできたが、2月から8カ月続けてプラスを記録した。新型コロナウイルスの感染拡大で激減した前年から持ち直している。
ただ、コロナ禍前の19年9月時点の件数(14万4911)には依然隔たりがあり、本格的な底打ちと判断するのは難しい状況だ。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が逆風となった。
9月の求車成約件数は7・2%増の2万2139で7カ月連続のプラスを記録した。
一方、9月の成約運賃指数(10年4月=100)は119で、前月からは3ポイント下がった一方、前年同月からは2ポイント上昇した。指数が前月から下がったのは3カ月ぶり。前年同月比では3カ月連続のプラス。
(藤原秀行)