【現場取材】「ロジスティクスソリューションフェア2022、東京ビッグサイトで開幕

【現場取材】「ロジスティクスソリューションフェア2022、東京ビッグサイトで開幕

80社が出展、自動化・省人化の技術など発表

物流に関する先端技術などを紹介する大型展示会「ロジスティクスソリューションフェア2022」(主催・日本ロジスティクスシステム協会=JILS)が2月1日、東京都江東区晴海の東京ビッグサイトで開幕した。

6回目の今年は「ロジスティクスのDXがサプライチェーンを牽引する~ニューノーマル時代のSDGsを実現するために~」をテーマに設定。オンラインを合わせると80社が庫内作業の自動化・省力化を果たすソリューションなどを発表した。

JILSは2月2日までの2日間で1万人の来場を見込んでいるが、新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」が猛威を振るっているため、初日の来場者は少なめだった。


会場の様子

1月に誕生したNIPPON EXPRESSホールディングスは、日本通運などと共同出展。半導体や医薬品の効率的な物流、次世代パレットの活用などを提案した。

東芝グループはサプライチェーンの最適化をうたい、スマートグラスを使ったピッキング支援システムやRFIDを活用した什器管理システム、経営指標可視化のクラウドサービスなどをお披露目した。

NECは「Next New Normal」をコンセプトに掲げ、ロボットの搬送サービスや通関業務のデジタル化支援、AIによる交渉を活用した調整業務支援、EV(電気自動車)の運行管理などの取り組みを公開。

IHIはフランスのスタートアップ企業Exotec(エクゾテック)の物流ロボットを使った自動倉庫システム「Skypod(スカイポッド)」による庫内作業の効率化をアピールした。日立物流ソフトウェアは物流センター管理システム「ONEsLOGI/WMS」、在庫可視化・分析システム「ONEsLOGI/Visualizer」など幅広いラインアップをPRした。


NIPPON EXPRESSホールディングスのブース


東芝グループ


NEC


IHI


日立物流ソフトウェア

物流施設デベロッパーも日本GLPや大和ハウス工業、シーアールイー(CRE)が物流施設の開発計画を説明するのに加え、グループ企業などと連携して庫内作業の自動化・機械化に踏み込んでサポートしていることをアピールした。ただ、プロロジスやグッドマンジャパンはコロナ禍を受けて出展を取りやめた。


日本GLP


大和ハウス工業


CRE

日本のスタートアップ企業も積極的に参加。倉庫スペースと荷物のマッチングを担うsoucoや貿易関連業務のデジタル化を全面的にバックアップするShippio、物流センターのトラック予約受付システムなどを扱うHacobu、ピッキング作業を支援する独自のAMR(協働型自律移動ロボット)を開発しているRapyuta Robotics、運送事業者向けの経営効率化支援サービスを提供するAzoop、AIを生かして災害といったリスク情報を迅速に収集、提供しているSpecteeなどが軒を連ねた。


Shippio


Hacobu


Rapyuta Robotics

(藤原秀行)

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