協業の一環でまず東京~福島・郡山間、クール宅配などで連携も
日本郵便と佐川急便は3月1日、昨年9月に公表した宅配事業などの協業の進捗状況を発表した。両社間で基本合意書を締結していた。
日本郵便の小型荷物を対象とした宅配サービス「ゆうパケット」の輸配送機能を利用した「飛脚ゆうパケット便」を2021年11月以降、首都圏の一部で展開。佐川が荷物を利用者から預かって日本郵便に差し出し、日本郵便が配送している。
日本郵便のEMS(国際スピード郵便)を活用し、2022年2月から佐川が「飛脚グローバルポスト便」を提供。一方、佐川の「飛脚クール便」の冷凍・冷蔵配送網を使い、日本郵便が3月1日から郵便局の物販サービスのカタログで取り扱っている一部の保冷商品でクール宅配を始める予定。
併せて、業務効率化の一環として、3月1日から東京~福島・郡山で、4月以降に東京~九州でそれぞれ幹線輸送を共同化。拠点間輸送の共同運行便を始める。加えて、佐川が配達した際に受け取り手が不在で持ち帰った荷物を近隣の郵便局であらためて受け取ることができるサービスの実証実験を東京都内の郵便局数カ所で開始。拠点受け取りを共同化して利便性向上を目指す。
(藤原秀行)