岸田首相、新たな経済制裁表明
岸田文雄首相は4月8日、首相官邸で記者会見し、ウクライナに侵攻したロシアへの新たな経済制裁を講じると発表した。ロシアが攻撃していたウクライナ各地で民間人の遺体が多数見つかっていることを受け、対応を強化する。
ロシアからの石炭輸入を禁止する考えを表明。代替の調達ルート確保などを進めながら、段階的に輸入量を減らす方針を示した。ウクライナ侵攻が始まって以降、ロシアのエネルギー分野で制裁を打ち出すのは初めて。
併せて、金融制裁を強化するため、ロシア最大手の銀行ズベルバンクなど2行の資産を凍結。ウオッカや木材などの輸入やロシアへの新規投資も禁じる。
岸田首相は「ロシアはこれまでにも民間人の殺害や原子力発電所への攻撃など、重大な国際人道法違反を繰り返しており、断じて許されない戦争行為だ。こうした非道な行為の責任を厳しく問うていかなければならない」とロシアを強く非難した。
（藤原秀行）
