EC利用普及が追い風
ヤマト運輸が5月10日公表した4月の小口貨物取扱実績によると、宅急便全体で前年同月比3.5%増の1億7826万9005個となった。2020年2月以来、27カ月連続で前年同月実績を上回った。
新型コロナウイルスの感染拡大や生活様式の変化に伴うEC利用の普及で成長が持続している。
このうち、住戸のポストに入る小型の「ネコポス」は4月が8.0%増の3377万7932個。15年の取り扱い開始以降、伸び率自体は4カ月続けて50%台を超えた昨年9月以降、やや鈍化しているものの、成長がいまだに続いている。
宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は4月が2.5%増の1億4449万1073個で、全体の数量と同じく27カ月続けて前年水準を超えた。
一方、企業がメーンのクロネコDM便は4月が2.5%減の6918万3321冊と不振が続いている。
(藤原秀行)