倉庫・工場向け自動搬送ロボット開発のLexxPluss、自動搬送ロボットなどの技術情報を無償公開

倉庫・工場向け自動搬送ロボット開発のLexxPluss、自動搬送ロボットなどの技術情報を無償公開

製造や開発な多様な用途に活用可能、普及加速目指す

物流倉庫・製造工場向け自動搬送ロボット開発を手掛けるスタートアップのLexxPluss(レックスプラス)は6月6日、新たに「Open Source Industrial Roboticsプログラム」を始めると発表した。

同社が開発を手掛けている自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」をはじめとしたロボティクス・オートメーション製品の技術情報を、メーカーやSIerなどのパートナー企業向けに無償公開。プログラムに登録したパートナー企業は同社が運営するプログラムサイトを通じて公開する技術情報を、ロボット製造や技術開発など多様な用途に活用できる。

「Hybrid-AMR」に加え、現在開発中の自動移載システム「Luft-Conveyor」などのメカ設計、エレキ設計、組み込みソフトウェア、APIなどに関わる技術情報も公開。今後は製造・品質プロセスについても順次公開を予定している。

これまでの産業機械製品はハードウェアに付加価値の源泉があり、製造業の多くはその点を守りながらビジネスを拡大してきたが、ユーザーにとっては製品の導入・運用に際し、情報がオープンになっていないため、非効率なカスタマイズ対応やメンテナンスなどを強いられるケースが見られた。

同社はIoTや自動運転技術の成熟に伴い、そうした前提が崩れ、ロボティクス・オートメーション製品は、ソフトウェアとハードウェアがいずれも重要なファクターになると指摘。LexxPlussにとどまらず、顧客に一番近いパートナー企業がサービスを提供することで、ロボティクス・オートメーション技術の汎用性やメンテナンス性、信頼性を高め、自動化ソリューションのインフラ化に貢献できると判断、情報公開に踏み切った。

各パートナー企業は独自にロボットを製造・販売したり、既存ソリューションと組み合わせて物流倉庫や工場現場に提供したりと新たな取り組みに踏み出せるようになる。同社はロボット統合制御システム「Konnectt」のサービス提供を担い、パートナー企業の協力を得ながら自動搬送ロボットの爆発的な普及を目指す。


(いずれもLexxPluss提供)

(藤原秀行)

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