トラスコ中山、愛知の新物流拠点は8.2万㎡で1日当たり5万行出荷能力見込む

トラスコ中山、愛知の新物流拠点は8.2万㎡で1日当たり5万行出荷能力見込む

千葉・松戸でパレット自動倉庫増築へ、大阪・堺はストックセンター新築

トラスコ中山は8月9日、2022年6月中間決算の説明会を開催した。

既に新設の方針を公表した、2024年中の稼働開始を見込んでいる愛知県北名古屋市の物流拠点「プラネット愛知」の概要を開示。約250億円を投資し、延床面積は2万4783坪(約8万1800平方メートル)で100万アイテムを在庫、1日当たりの入荷件数は1万5000行、出荷件数は5万行、従業員は400人をそれぞれ想定していることを明らかにした。

グループで展開している物流拠点としては、埼玉県幸手市の「プラネット埼玉」(延床面積1万2915坪=約4万2600平方メートル)を上回り、最大規模となる見通し。在庫アイテムはプラネット埼玉(44.9万アイテム)の約2.2倍、入荷件数(6000行)は約2.5倍、出荷件数(1万6000行)は約3.1倍に相当する見込み。


プラネット愛知の竣工イメージ(トラスコ中山資料より引用)

また、通期(22年12月期)の設備投資の進捗状況と計画を説明した。トータルで約43億3800万円を想定しており、中間決算時点で、約半分の22億7500万円を投じたという。

具体的な使途として、千葉県松戸市の物流拠点「プラネット東関東」で第2パレット自動倉庫(仮称)を増築すること(総投資予定額25.5億円)や、大阪府堺市で「堺ストックセンター」を新築すること(同18.7億円)を列挙。

また、「HC東日本物流センター」(新潟県三条市)の移転に伴う開発用地取得(同85億円)、「プラネット東北」(仙台市)で自動包装システム「I-Pack(アイパック)」の仕様変更(同2000万円)、「プラネット埼玉」(埼玉県幸手市)へのパレタイズロボット導入(同1億円)もそれぞれ進める計画。

このほか、商品データベース「Sterra(ステラ)」の刷新(同13.3億円)、商品仕入れ先との業務連携サイト「ポラリオ」の改修(同1.4億円)、従業員人事システム導入(同8000万円)も計上している。

(藤原秀行)

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