トータルで2.5万㎡に拡大、24年4稼働開始目指す
鴻池運輸は8月10日、グループ会社のKonoike-Pacific California(カリフォルニア州、KPC)が既存敷地内に輸入食品の取り扱いを主とした冷凍・冷蔵倉庫を増設すると発表した。
着工は今年10月、稼働開始は2024年4月をそれぞれ見込む。投資額は2260万米ドル(約30億円)の予定。
今回の増設は、輸入食品の冷凍・冷蔵保管・配送の旺盛な需要に対応し、KPCがカリフォルニア州ウィルミントン地区に保有する既存倉庫の鉄道貨車引込線の一部を除去した用地に、平屋建てで延床面積6700平方メートル、保管能力1万6000パレットの倉庫を建設する。既存倉庫と合わせるとKPC全体では延床面積が2万5000平方メートル、保管能力は4万パレットに拡大する。
主な取扱品目は、冷凍肉・水産品、冷凍果汁など。
鴻池運輸は1985年にロサンゼルスで現地法人を設立、95年にKPC冷凍・冷蔵倉庫の稼働を開始した。北米ではKPCの他に冷凍・冷蔵倉庫事業を担うKonoike-General(KGI)、Konoike-E Street(KES)、輸出入業務や大型重量物一貫輸送・据付作業を担うKonoike Transport & Engineering (USA)(KTE)の計4社を「K-PAC グループ」として運営している。
KPCの倉庫増設後、KPCとKGI、KES の冷凍・冷蔵倉庫の保管能力は7万5000パレットに達する見込み。
■KPC倉庫の概要と特徴
延床面積 | 25,000㎡(内、増設倉庫 6,700 ㎡) |
規模 | 鉄骨平屋造 |
特徴 | 保管能力40,000パレット(内、増設倉庫16,000パレット)過積載輸送可エリアに立地トラックドック56基急速冷凍機能過積載輸送可能エリアに立地 USDA検査(米国農務省の検査官による輸出入の食肉業務)実施指定倉庫 |
取扱品 | 冷凍肉・水産品、冷凍果汁などの輸出・輸入食品 |
所在地 | 1420 Coil Avenue Wilmington, CA U.S.A. |
増設倉庫稼働予定 | 2024 年 4 月 |
■倉庫全景
(プレスリリースより引用)
■KPC、KGI、KES、KTE の所在地
(藤原秀行)