横浜市、余剰容積率活用し収益力向上図る
三菱商事傘下のダイヤモンド・リアルティ・マネジメント(DREAM)は10月24日、資産運用業務を受託している私募リート「DREAMプライベートリート投資法人(DPR)」が保有している物流施設「新山下物流センター」(横浜市中区)で増築すると発表した。
賃借人からの希望を踏まえ、敷地内で余剰容積率を活用して別棟を新たに建設する。9月1日付で着工した。増築する棟の物件名称は「新山下物流センター アネックス」とし、DPRのポートフォリオに組み入れる。
DPR保有物件で増築に踏み切るのは初めて。物件の収益力向上と長期安定収益の実現を目指す。2023年7月末の引き渡し、8月の稼働開始を見込んでいる。
同施設は荷主の大手家具企業の輸入品を取り扱っており、横浜港内でトップクラスのコンテナ取扱量(年間約1.7万本)に上る。DPRは物件の立地特性を高く評価し、2012年の運用開始時のシード物件として取得を決めた。稼働率は100%で推移しており、DPRの全体収益に貢献してきた。増築プロジェクト完了時には増築棟に関する賃料分の収益アップを見込んでいる。
増築棟の概要
資産の種類(注1) |
不動産信託受益権 |
物件名称 |
DPR新山下物流センター増築計画(注2) |
所在地 |
神奈川県横浜市中区新山下 |
用途 |
物流施設 |
延床面積 |
11,775.69㎡ |
構造 |
鉄骨造 地上3階建て(注3) |
サステナビリティに 関する建物仕様 |
・建物内照明LED化による省電力化 ・増築棟2階デッキにキュービクル(受変電設備)設置(注3) ・屋上緑化 ・身障者駐車場設置 |
竣工予定日 |
2023年7月31日 |
(注1 ) DPR は増築棟部分を不動産として取得し同日付で追加信託を行う予定。
(注2)増築棟の物件名称は「新山下物流センター アネックス」となる予定。
(注3)増築棟のキュービクル(受変電設備)を2階デッキ部分に設置することで災害時の浸水被害の軽減化を図る。
スケジュール(予定)
2022年9月1日 |
着工 |
2023年7月31日 |
竣工引渡し |
2023年8月1日 |
運用開始 |
【位置図】
(注)Googleマップの航空写真を資産運用会社で加工して作成
【イメージパース】
(いずれもDREAM提供)
(藤原秀行)