シミュレーターや自動搬送モードの切り替えなど機能拡充
GROUNDは12月27日、現状モデルと比較して可搬重量を2倍以上の約100kgに高め、重量商材のピッキング支援を行えるようにした自律型協働ロボット（AMR）「PEER（ピア）100」の提供を同日開始したと発表した。
これまでニーズがあっても対応できていなかった領域もカバーできるようにするのが狙いだ。
「PEER100」提供スタートと併せて、GROUNDが独自開発したソフトウェア機能を拡充し、事業者のニーズへ柔軟に合わせたオプションサービスとして提供を始める。
可搬重量を現行モデルの2倍以上に高め、重量商材対応した自律型協働ロボット「PEER100」
「PEER100」の提供開始に伴い、「ピッキング作業支援と自動搬送モード切り替え」機能を拡充し、日々変わる物流施設内の環境や作業量などに合わせてPEERを「ピッキング作業支援」と「工程間自動搬送機」の2種類の役割に切り替え、稼働率をさらに高められるようにした。
また、事業者の要望や環境に合わせ、最適な台数と必要な作業者数などを算出する機能「PEERシミュレーター」を新たに提供。事業者の物流施設情報をはじめ、その環境下における作業時間やピッキング情報を取り入れ、PEERの台数や作業者数を組み合わせることにより、様々な作業時間や生産性などをシミュレートする。
新機能はPEER導入事業者に加え、PEER導入を検討している事業者が利用することにより、投資利益率（Return On Investment）の試算に活用できる。
PEERシミュレーター
さらに、GROUNDの物流施設統合管理・最適化システム「GWES」との連携機能を拡充。PEERの作業量や業務進捗を容易に可視化・分析・管理することが可能となり、今後ニーズが高まることが予想される物流施設の全体最適化やDX化を支援する。
GWESとPEERシリーズの連携イメージ
■「PEER100」の概要
名称 ：『PEER 100』
提供開始日：2022年12月27日（火）
寸法・重量：外形寸法 700 × 450 × 1260（mm）
本体重量 50kg
最大荷重 約100kg
走行性能 ：最高速度 毎秒1.2m
通路幅 1.35m（ロボット同士の双方向すれ違い時）、1.0m（人とのすれ違い）
最大勾配 3度
最大段差 3mm
電源 ：内臓バッテリー リチウムイオン電池
連続走行時間 8時間（無積載時）
充電時間 2時間
電源容量 入力電圧100～200V、最大電力382W（充電器仕様として）
通信 ：WiFiによる無線LAN通信（802.11a/g/n）
（藤原秀行）※写真などはいずれもGROUND提供
