日本GLP、大阪・茨木で大規模物流施設開発「アルファリンク」の1棟目着工

日本GLP、大阪・茨木で大規模物流施設開発「アルファリンク」の1棟目着工

16.5万㎡、24年7月竣工見込む

日本GLPは1月11日、大阪府茨木市で地上6階建て、延床面積約16万5000㎡のマルチテナント型物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク)茨木1」の起工式を開催したと発表した。

複数の大規模案件を特定エリアで集中して建設するプロジェクト「ALFALINK」の1棟目となる。竣工は2024年7月を見込む。

ALFALINKのプロジェクトを展開するのは神奈川県相模原市、千葉県流山市に続いて3カ所目。トータルで3棟を建設する。


「GLP ALFALINK茨木1」の外観イメージ

「GLP ALFALINK茨木1」の6階にはトラックターミナル区画を設け、佐川急便が入居することが決定。同施設を利用する企業はターミナルを使うことで荷物の出荷・集荷の効率化が可能になる。

1階の一部区画には冷蔵対応の区画を整備。近年の旺盛な冷蔵倉庫ニーズに対応する。

施設従業員の共有休憩室、地域住民らにも開放するエントランスと一体感のある公園や共用棟を整備。共用棟には公園につながるスキップテラス付きのカフェテリア、売店、託児所などを整備する予定。2階部分には倉庫棟と共用棟をつなぐブリッジを設け、歩車分離を実施して安全性を確保、地域住民らが安心して訪れることができるようにする。

「令和4年度(第1回)サステナブル建築物等先導事業(省CO2 先導型)」に選定されており、地域や建物の特性を踏まえた多様な省エネ対策、働く方へのウェルネスに配慮した設備設計、将来は災害拠点として機能できる点などが評価されたという。


公園と一体感のあるメインエントランスイメージ


施設で働く人の共有休憩室イメージ


地域住民らにも開放する共用棟カフェテリアイメージ

【立地】
・大阪府道14号沿いに位置し、名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道の結節点「吹田JCT」から約6.2km
・近隣にトラックターミナル、卸売市場、鉄道貨物ターミナルなどの物流関連施設が存在し、物流拠点として高いポテンシャルが見込まれる
・大阪内陸での人口密集地、北摂エリアに立地し、雇用確保の面でも優位性を持つ

【施設の特長】
・4つのフロアコンセプトによるハイブリッド型施設とする
① 両面バースを完備した冷蔵対応(1階)
② EC需要に対応した庫内自動化が可能な設計(2~5階)
③ 工場対応も可能な、幅広いニーズに対応した施設設計(2~5階)
④ ターミナル機能の設置(6階)
・各階への効率的なアクセスを可能にするダブルランプウェイを整備
・1区画1000~5000坪の柔軟な区画設定に対応
・倉庫棟の広々とした休憩室と共用棟にある厨房付きのカフェテリア、託児所、売店などのアメニティを充実させるなど、快適な働く環境を整備
・施設全体にバイオフィリックデザインを採用し、働く環境の快適性を確保しながら就労者の生産性向上にも寄与

【当施設のBCP、環境配慮について】
・非常用発電機や防災センターを2階に設置して浸水や地震による停電などの災害に備え、非常時には井水利用を想定した設備設計を実施
・屋上に自家消費型の太陽光パネルを導入予定で、館内電力の一部を賄う


「GLP ALFALINK茨木」全体の完成イメージ

■施設概要
施 設 名:「GLP ALFALINK茨木1」
所 在 地:大阪府茨木市南目垣・野々宮区画整理事業地内
敷 地 面 積:約69,000㎡
延 床 面 積:約165,000㎡
構 造:地上6階建て、PC免震造
着 工:2023年1月
竣 工:2024年7月(予定)
認 証 取 得:LEED GOLD 認証、ZEB 認証(予定)

(藤原秀行)※写真などはプレスリリースより引用

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