カーボンニュートラル実現への貢献図る
ホンダは1月11日、中国現地法人の本田技研工業（中国）投資有限公司が、2050年のカーボンニュートラル（温室効果ガス排出実質ゼロ）実現に向け、同国の自動車大手、東風汽車集団股份有限公司と共同で、ホンダの燃料電池（FC）システムを搭載した商用トラックの走行実証実験を湖北省で1月に開始したと発表した。
東風汽車集団の張祖同・ 副総経理（左）と本田技研工業（中国）投資の井上勝史・総経理（プレスリリースより引用）
東風汽車集団とホンダは20年以上にわたるパートナーシップの下、中国で乗用車事業を展開している。今回の実証実験は、東風汽車集団が培ってきた商用車開発のノウハウと、ホンダが開発に取り組んでいるFC技術を掛け合わせた、中国のカーボンニュートラル実現に向けた新たな取り組みと位置付けている。
実証実験の開始に際し、これまで両社は東風汽車集団の商用トラックに対するホンダのFCシステムの適合性について検証を続けてきた。今後は、実走行を含む多様な条件下での環境適合性、燃費性能、耐久性などを確認し、商用車ユースにおけるホンダのFCシステムの有用性を検証する構え。
（藤原秀行）
