独自の専用端末で一元管理、業務の6割省人化見込む
佐川急便は9月9日、東京都墨田区押上の東京スカイツリーを中心とした大規模な複合商業施設「東京スカイツリータウン」で、店舗やオフィスなど向けの館内物流業務に関し、搬入時の受付手続きを自動で完了できるシステムを導入したと発表した。東京スカイツリータウンの同業務は佐川が受託している。
運送事業者らの受付窓口に専用の「KIOSK端末」を配置。ドライバーが端末で入退館の処理を済ませればセキュリティカードを発行して貸し出し、円滑に商品などの搬入を受け付け、一元的に入退館の情報を管理する。搬出入に用いる台車の貸し出し・返却、荷さばきスペースの利用料精算もKIOSK端末で同時に済ませることができる。
KIOSK端末はTOPPANグループで業務効率化やDX支援を手掛けるTOPPANコスモの汎用入退館システムをベースにして、SGシステムが館内物流業務にも使えるよう改良した。実証を経て、今年5月ごろから東京スカイツリータウンで本格的に稼働を始めた。

東京スカイツリータウン内の受付横に配置しているKIOSK端末(佐川急便提供)

端末で受付をするデモの様子(現地で撮影)

館内物流の入退館受付無人化の効果(佐川急便提供)
従来は受付窓口でドライバーらに紙の書類に記入してもらい、入退館の手続きをするとともにトラックの入場や台車の貸し出しなどに対応、管理していた。KIOSK端末を採用することで受付に配置する担当者の数を減らして別の領域に有効配置できるようになり、入退館の一元管理でセキュリティの強化にもつなげられると見込む。佐川はKIOSK端末の活用で、東京スカイツリータウンの受付業務は6割省人化できるとみている。
受付の手続きが迅速化するため、トラックの待機時間も解消につなげられると想定している。
佐川は東京スカイツリータウンでKIOSK端末の運用を続けて安定稼働を実現し、同社が館内物流を担っている他の商業施設などにも広げていくことを念頭に置いている。SGシステムとTOPPANコスモはKIOSK端末に関し、生体認証や外部キーシステムとも連携できるようにしたい考えだ。また、車両誘導の無人化なども視野に入れて取り組みを進める。
(藤原秀行)









