24年5月竣工見込む
米不動産サービス大手のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は1月16日、グループのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントがSPC(特定目的会社)を通じ、埼玉県加須市で約2.7万㎡の物流施設開発用地を取得したと発表した。
地上2階建て、延床面積約2.7万㎡の物流施設「(仮称)LF加須」を開発する計画を進めており、2024年5月の竣工を目指す。
首都圏では既に公表している茨城県内の3件に続き、4棟目となる。
外観イメージパース(C&W提供)
開発地は東北自動車道の羽生ICから約5.1km、加須ICから約5.8kmに位置。広域配送拠点として交通利便性に優位性を持つ。市街化調整区域内に立地しているが、都市計画法第34条第12号の区域指定により、適法に賃貸用物流施設を開発することが可能。倉庫業法に基づく営業倉庫登録もできる。
加須・大利根工業団地に近接しており、24時間操業にも対応する。
柱スパンは間口11m×奥行10.5m、倉庫の梁下有効高さ5.5m、床荷重1.5t/㎡を確保し、荷物用エレベーターと垂直搬送機を各4基実装。テナント区画は1棟貸しか2分割のいずれかに対応可能で、駐車場は約100台、大型車待機スペースは10台以上設置する計画。
倉庫全館に空調を導入することに対応可能な電気容量をあらかじめ確保するなど、様々な物流ニーズに対応できるようにする。
CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証の取得、受変電設備の設置高さの嵩上げを計画するなど、事業用不動産としてのサステナビリティを体現する予定。
【施設概要】
施設名:(仮称)LF加須
所在地:埼玉県加須市上樋遣川
土地⾯積:約27,000㎡
用途地域:市街化調整区域(都市計画法第34条第12号区域)
延床面積:約27,000㎡(予定)
構造:地上2階建て、鉄骨造(予定)
着工:2023年4月(予定)
竣工:2024年5月(予定)
認証取得:CASBEE Aランク(新築)認証(予定)
設計・施工:サンエス建設株式会社
コンストラクション・マネジメント:株式会社アクア
(藤原秀行)