西鉄、半導体製造企業の進出相次ぐ熊本と台北結ぶ国際航空貨物の実証輸送に参加

西鉄、半導体製造企業の進出相次ぐ熊本と台北結ぶ国際航空貨物の実証輸送に参加

物流需要への対応図る

西日本鉄道は3月24日、熊本県と熊本国際空港㈱が主催する、熊本~台北間の国際航空貨物実証輸送に参加したと発表した。台北向けのチャーター機へ同社手配による輸出貨物を搭載した。

近年、半導体製造企業の熊本県内への進出に伴い、阿蘇くまもと空港を活用した国際物流や地域周辺との物流サービス需要が急激な高まりを見せている。同社は第16次中期経営計画で半導体産業の集積が進む熊本地区における事業拡大を掲げ、国際航空貨物分野での輸送需要の高まりが予想される熊本県を重要な地域の1つと位置付けている。

3月23日、阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルビルオープンに合わせて、熊本発台湾行のチャーター便による貨物のテスト輸送が実施され、同社も運送事業者の1社として名を連ね、サンプル貨物を輸出手配した。

九州における国際貨物輸送の中心の1つとして発展が期待される阿蘇くまもと空港の取り組みに加わることで、物流需要に対応し、熊本・九州と世界をつなぐサプライチェーンの確立に寄与することを図る。

同社はグループで福岡と熊本を結ぶ高速バス「ひのくに号」の運行をはじめ、西鉄エアサービスが阿蘇くまもと空港における貨物ハンドリング事業を担うなど、熊本で事業展開している。今後は国際物流事業も同県で推進していきたい考え。

■熊本-台北間の国際航空貨物実証輸送について
【実施内容】 熊本発台北行のチャーター便に、サンプル貨物「くまもんのカレンダー」1カートンを搭載
【フライトスケジュール】 2023年3月23日(木)10:30熊本発 11:45台北着
【主催】 熊本県、熊本国際空港㈱
【実証輸送協力企業】 航空会社1社、荷主企業3社、運送事業者3社(西日本鉄道含む)、グランドハンドリング会社2社(西鉄エアサービス含む)

(藤原秀行)※写真は西日本鉄道提供

経営/業界動向カテゴリの最新記事