東大発の米物流ベンチャーRENATUS ROBOTICS、新たにベンチャーキャピタルのアカツキから資金調達

東大発の米物流ベンチャーRENATUS ROBOTICS、新たにベンチャーキャピタルのアカツキから資金調達

トータル3億円に、完全完全無人の倉庫実現目指す

東京大学発で物流領域のDXに取り組むスタートアップTRUST SMITHグループで、自動倉庫システム「RENATUS(レナトス)」を手掛ける米国のベンチャーRENATUS ROBOTICS(レナトスロボティクス、デラウェア州)は5月25日、既に公表済みのイー・ロジットに加え、新たにベンチャーキャピタルのAkatsuki Ventures(アカツキベンチャーズ)が運用している投資ファンド「Dawn Capital(ドーンキャピタル)」から、SAFE型新株予約権の発行による資金調達を実施したと発表した。

2社でトータル200万ドル(約3億円)に達し、シードラウンド(会社創生期)の資金調達をファーストクローズした。

SAFE型新株予約権は米国のシリコンバレーなどでスタートアップが広く使っている調達手法で、スタートアップは迅速に運転資金を得られ、投資家にとっても迅速かつ低コストで有望なスタートアップに投資できるのが魅力。

レナトスは完全無人の倉庫を実現するため、今回調達した資金で採用と開発を加速させるとともに、引き続きシードラウンドで追加調達を進めていく計画。


(RENATUS ROBOTICS提供)

自動倉庫システムの実現に必要なロボットや高速昇降リフト、配車アルゴリズムなどの開発が順調に進んでおり、「RENATUS」の製品完成に向けた各コンポーネントの統合や大量製造フェーズへと移行しているため、ロボットや棚などの大量製造に向けた部材調達を進め、自動倉庫の立ち上げを図る狙いもある。

(藤原秀行)

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