ESRの物流施設2件、生物多様性配慮を評価の「ABINC優秀賞」獲得

ESRの物流施設2件、生物多様性配慮を評価の「ABINC優秀賞」獲得

兵庫・尼崎と大阪市の案件、ビオトープ整備など

ESRは6月30日、兵庫県尼崎市で開発した物流施設「ESR尼崎ディストリビューションセンター(DC)」と大阪市の「レッドウッド南港ディストリビューションセンター2」の2施設が、生物多様性の保存などを推進している一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC、エイビング)が主催の「第3回ABINC優秀賞」を受賞したと発表した。


尼崎DC(手前に護岸)


表彰式の(左より)ABINC・原田真副会長、ESRディレクター コンストラクション・落合亮太氏とプロパティマネージャー・辻中聡一氏

ABINC認証は生物多様性保全に取り組む工場、オフィスビル、商業施設、集合住宅、戸建住宅団地、物流倉庫、街区などの施設を「いきもの共生事業所」として認証する制度。世界の投資家から環境負荷の低い「グリーンビルディング認証」として認められている。

「ABINC賞」はABINC認証取得施設の中から特に優れた事例や、波及効果の大きい施設、斬新な取組をしている事業所を3年ごとに表彰しており、中でも「優秀賞」は他の模範となる最高得点を得た施設を選出している。

「第3回ABINC優秀賞」を受賞した6施設中、2施設がESRの物件で、物流施設はESRのみ。6月27日の表彰式で「物流施設業界での生物多様性へ取り組むトップランナーとしてさらなる活躍を期待」と総評を得た。

「南港DC2」は大阪市住之江区で2018年2月竣工した4階建て、マルチテナント型物流施設で、敷地内に生物多様性に配慮した約1.2万㎡の緑地を配備。2018年に物流施設として初めてABINC認証を取得した。

本賞の選出に際し「南港DC2」は「まとまった緑地の面積が大きく、大阪市の基準3%を大きく上回る約18%の緑地率を確保。野鳥を呼び込む工夫を凝らしたビオトープを整備し、柔軟な発想から新しい環境コミュニケーションを提案した手本となる施設」と評価を得た。

(藤原秀行)※いずれもESR提供

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