雪印メグミルク、“海洋プラスチック”を アップサイクルしたパレット導入

雪印メグミルク、“海洋プラスチック”を アップサイクルしたパレット導入

資源循環拡大図る

雪印メグミルクは8月7日、製品の輸送・保管用に、海洋プラスチック(OBP、オーシャンバウンドプラスチック)を配合した岐阜プラスチック工業製パレットを今年6月に導入したと発表した。。

OPPは海岸から50km以内の内陸部に存在し、海に流れ出る可能性のあるプラスチックを指す。

海洋プラスチック問題は、海洋生物の生態系や私たちの生活に悪影響を及ぼす、世界共通の課題となっている。毎年、少なくとも800万tのプラスチックごみが新たに海に流出し、2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えると言われている。

同社は以前から破損・老朽化したパレットやクレートを再商品化(リサイクル)したプラスチックパレットを使用してきた。新たに海洋プラスチックを配合したパレットを採用することで、プラスチック資源循環をさらに拡大していきたい考え。

■今回導入したパレットの仕様
サイズ : 1,100mm×1,100mm×140mm
重 量 : 23.5kg
製造元 : 岐阜プラスチック工業株式会社

特長:
・素材の一部にオーシャンバウンドプラスチックを使用
・環境省のキャンペーン「プラスチック・スマート」のロゴを印字

バージンプラ100%使用のパレットと比較した場合、1000枚当たりのCO2削減量が1万8813kgに達すると見込んでいる。


導入パレットのイメージ(いずれもプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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