大和物流が茨城・つくばに新物流拠点、親会社開発の施設を1棟借り

大和物流が茨城・つくばに新物流拠点、親会社開発の施設を1棟借り

エリア2棟目、両面バースなど採用し「2024年問題」に対応

大和物流は10月18日、茨城県つくば市で、親会社の大和ハウス工業が開発した物流施設「DPLつくば谷田部」を全棟賃借し、新たな物流拠点「つくばロジスティクスセンターⅡ」を同日開設したと発表した。


つくばロジスティクスセンターⅡ

大和物流は2017年、同市で「つくばロジスティクスセンター」(延床面積約5900坪)を開設、主に大和ハウスの調達物流業務を担う建築建材物流の旗艦拠点として運営してきた。

つくばエリアは首都圏全域へのアクセスに強みを持ち、拠点コストが1都3県より割安なため物流センターの需要が高く、「つくばロジスティクスセンター」も満床稼働の状況が続いているため、2棟目の設置に踏み切った。

既存のつくばロジスティクスセンターから約3kmのため、作業員や車両などのリソースを共有し、繁閑差への対応など効率的な業務運営が可能になるとみている。


周辺地図

は両面トラックバースで最大72台の接車が可能。荷待ち・荷役作業などに要する時間を短縮し、「2024年問題」にも対応できると見込む。併せて、バース予約管理システムの導入を予定している。

屋上には太陽光発電設備(発電容量2396kW)を設置し、屋根を貸し出す「オンサイトPPAモデル」による再生可能エネルギーの供給を受ける計画。年間電力使用量のうち約101万kWhをセンターの太陽光発電設備による再生可能エネルギーで賄い、脱炭素化を図る。

施設概要
名称:つくばロジスティクスセンターⅡ
所在地:茨城県つくば市みどりの南23番1
延床面積:41,292.60㎡(12,491.01坪)
構造:鉄骨造 地上2階建て
バース形状:両面トラックバース/高床式、接車台数72台
床荷重:各階1.5t/㎡
設備:
 貨物用エレベーター 3.5t:6基
 ドックレベラー:4基
環境設備:太陽光発電設備(発電容量:2,396 kW 、モジュール出力:約2,400kW、パワコン出力:約1,700kW、年間予定発電量:約101万kWh)
アクセス:常磐自動車道「谷田部インターチェンジ」約5.5km、圏央道「つくば中央インターチェンジ」約7.5km
最寄り駅:つくばエクスプレス「みどりの駅」約1.7km
開設:2023年10月18日
運営:大和物流株式会社


倉庫外観(空撮写真)


倉庫内観(いずれも大和物流提供)

(藤原秀行)

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