大和ハウス、物流施設開発で米国進出

大和ハウス、物流施設開発で米国進出

ヒューストンにマルチ型を5棟・12万㎡超、25年3月竣工見込む

大和ハウス工業は11月13日、東京都内で開催した機関投資家・アナリスト向けの経営説明会で、物流施設開発で米国に進出することを明らかにした。

テキサス州ヒューストンで、平屋建てのマルチテナント型物流施設を計5棟、総延床面積約12万4540㎡を建設する。着工は2024年3月、竣工は25年3月を見込む。米国で初めての物流施設開発となる。

EC市場の成長などで今後も先進的な物流施設の需要が見込めると判断。東南アジアに続いて米国でも事業を展開し、収益を伸ばしていきたい考え。

大和ハウスによれば、同社の米国子会社が米不動産サービス大手CBRE系の現地不動産事業者とタッグを組み、物流施設開発のための共同企業体(JV)を組成した。投資規模は用地を含めて数百億円規模とみられる。

大和ハウスは数年前から米国での事業機会を探ってきたが、新型コロナウイルス禍が響いたこともあって、進出決定に時間を要していた。

同社は今後もヒューストン周辺を含め、米国の有望なエリアで開発を継続していきたい考え。既にタイやベトナムなどで工業団地と物流施設を組み合わせて開発するなど、積極的に事業展開している。

同社は米国で戸建て住宅やマンションなどの開発にも既に乗り出しており、物流施設も手掛けて海外事業の基盤を強化していく狙いがある。


ヒューストンの物流施設竣工イメージ(同社説明資料より引用)

(藤原秀行)

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