スマホ活用し「誰でもその日から配達」実現する管理サービス、一般向けの提供開始

スマホ活用し「誰でもその日から配達」実現する管理サービス、一般向けの提供開始

新聞など作業負荷軽減

西日本新聞プロダクツ、シグマ・インターナショナル、ゼンリンデータコムの3社は12月22日、スマートフォンのナビゲーションで新聞など定期的な宅配物を不慣れな人でもミスなく配達先に届けられる「配達管理サービスDelivery Support System」のフィクスドバージョンV1.0の提供を同日開始したと発表した。

同サービスは昨年11月、一部で提供を開始。全国の新聞社や新聞販売店、配達業界から多くの反響があり、一般向けにサービス対象を広げる。

提供開始後、販売店有志とともに検証・評価を繰り返し、使いやすさ、見やすさなど新聞配達に最適なチューニングや機能の追加・改善を継続してきた。一般向けに提供するフィクスドバージョンV1.0は、独立行政法人中小企業基盤整備機構のIT導入補助金対象商品に登録され、新聞販売店などの労務対策に導入・活用しやすくなっている。

九州地区と関東地区での約50回の実地検証を重ね、進行方向の向き補正やズームのタイミング、GPS取得頻度の調整を行い、現場で働く新聞配達スタッフが最適と思うチューニングを実施した。

例えば、次の配達先までの距離が50m以下になると自動で地図がズームアップ。操作の手間なく、次の配達先の詳細をつかめるよう配慮している。また、画面に表示される情報を必要最低限にし、gazoとgazoの配達先アイコンのみにするなど、現場スタッフの意見を反映し、配達のしやすさをさらに追求している。

PCにインストールされた配達管理システムが、指定時刻に自動的に読者管理データの取得を始め、クラウドに配達データをアップロードする。留守などの最新情報がスマホですぐに確認することが可能。配達管理サービスのための日々のPC操作が不要になるとみている。

配達先住所からゼンリンのAPIで提供されるバイク置き場に最適な玄関座標と投函先建物位置に相当する住所座標の、2つの座標をクラウド管理画面でマップ切り替えができるようにしている。座標を変更する機能も装備し、配達しやすい最適なルート設定の支援を図る。

スマホでの配達時のナビゲーションに、進行方向が上向きとなるヘディングアップ設定と、北が上向きとなるノースアップ設定が可能。切り替えはスマホ画面のアイコンに触れるだけで済ませられる。画面の上部に残り配達先件数、残り配達部数を表示し、配達中の不配がない確認をしやすくすることにも対応している。

加えて、次の配達先までの直線距離をリアルタイムで表示する。

これまでの価格設定に加え、今回の販売開始に合わせ、導入しやすく、スタッフの突然の休み対応や休日増を実現する「BCP対応セット」を新設する。「配達管理サービスDelivery Support System」を導入する販売店では店舗が抱える労務対策へ具体的に動き出せると想定している。

BCP対応セットはスタッフの突然の休み、休日増のための、管理PC1ID、スマートフォンとアプリ1IDのセット商品で、1セット月額1万9800円(税込み)。BCPアカウントパックとBCPアカウントパック用スマートフォンレンタルの合計額となっている。

(藤原秀行)※いずれも3社提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事