LIXIL物流がMOVO Berth導入、政府が求める物流センターの作業「2時間以内ルール」対応可能に

LIXIL物流がMOVO Berth導入、政府が求める物流センターの作業「2時間以内ルール」対応可能に

データを蓄積・活用

Hacobuは1月19日、LIXILグループの物流を担うLIXIL物流の「社物流センター」(兵庫県加東市)が、Hacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を導入、データによる改善指標の設定と、データがあることによる改善意識の醸成により、現場の改善体制の構築に成功したと発表した。

バース管理はセンターに常駐する運送会社の配車担当者がホワイトボードで行っていたため情報は残らず、遅延や荷待ちなどの情報は倉庫担当者の頭の中にしか残っていない状態のため、何をどのように改善すべきかの指標を立てることすら困難な状況だった。

そこでLIXIL物流は遅刻や作業時間の削減に取り組むための指標となるデータを蓄積しようとバース管理のデジタル化を推進。Hacobuのサービスを採用した。

待機時間・荷役時間などの情報を可視化し、積極的に車両の滞在時間の削減に着手できる環境を整備。導入前は平均2時間4分だった滞在時間を平均2時間以内まで短縮することに成功した。

政府が昨年6月にまとめた「2024年問題」対策の「物流革新に向けた政策パッケージ」に関連し、荷主企業などに順守を働き掛けている「1時間以内」の作業完了の目標を目指せるようになったという。

Hacobuは同センターの現状として、データを基に会話できるようになり、運送会社や庫内作業の請負業者も含めた「チーム社(やしろ)」として一体感を持って改善を図っていると言及している。

(藤原秀行)※いずれもhacobu提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事