南日本運輸倉庫グループのDENBA DISS、沖縄・宮古島市でマンゴーなどの海上輸送に独自鮮度保持技術提供へ

南日本運輸倉庫グループのDENBA DISS、沖縄・宮古島市でマンゴーなどの海上輸送に独自鮮度保持技術提供へ

実証事業を受託、コールドチェーン構築着手

南日本運輸倉庫は2月28日、生鮮食品をマイナス温度帯で冷凍させずに鮮度を保つ独自の保存システムを手掛けるDENBA JAPAN(デンバジャパン)と設立した合弁会社「DENBA DISS(デンバダイス)」が、沖縄県宮古島市で、マンゴーなどの海上輸送に同システムを提供、鮮度保持で協力すると発表した。

DENBA DISSの技術は冷蔵庫内に電気の力が加わっている「電場」を創り、電子微細振動の影響で0℃~-4℃の氷点下領域でも水の分子の「個体」化(凍結)が起こらないチルド環境を実現する。食材の酸化を防ぎ、制菌作用を生み出せるのが利点。

同社は「令和5年度 宮古島市鮮度保持技術導入実証事業」を受託、コールドチェーンの構築に着手した。

同市ではマンゴーやメロン、ゴーヤ、トマト、ピーマンなど多様な農作物を生産、出荷している。県外への流通は鮮度維持のため主に航空輸送を利用している。実証事業は海上輸送による鮮度保持輸送の実現と、空輸から海上輸送への切り替えによる物流コストの抑制を目指しており、DENBA DISSの技術を活用していく予定。

実証事業では従来の鮮度保持製品よりもさらに多様な物流の現場で使うことが可能な新製品「DENBA Land(デンバランド)」を投入。脱着がスムーズに行える上にモバイルバッテリーで稼働できるのが特徴。


実証事業で用いるDENBADISSの鮮度保持ユニット(いずれも南日本運輸倉庫提供)

(藤原秀行)

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