JR貨物の4月輸送量は254.7万トンで前年同月比2.1%減

JR貨物の4月輸送量は254.7万トンで前年同月比2.1%減

気温低下で石油伸長の車扱は6.0%増とプラスに転換

JR貨物が5月14日に発表した「輸送動向について(2019年4月分)」によると、当月の鉄道貨物輸送量(速報値)は254万7000トンで前年同月(260万1000トン)を2.1%下回った。コンテナは大半の品目で減少となったものの、車扱は石油が好調でプラスに転換した。

コンテナは4.8%減の184万9000トン。エコ関連物資は関東地区で建設発生土が順調だったほか、積み合わせ貨物は関西~東北地区間を中心に鉄道シフトが進展したことから前年同月を上回った。

しかし、食料工業品は気温が低く推移した影響で清涼飲料水、ビールなどの需要が伸び悩み荷動きは低調。紙・パルプは国内需要の減少に加えて一部工場の設備不具合なども重なり減送となった。農産品・青果物は北海道産の生育不良に伴う在庫薄から引き続き低調、自動車部品も一部の自動車メーカーにおける販売不振の影響で前年同月を下回った。この結果、コンテナ全体ではマイナスとなった。

車扱は6.0%増の69万7000トン。当月は気温が低めに推移したため灯油を中心に石油製品の需要が伸長。輸送量は48万7000トンと15.4%増加した。石油以外では車両が13.4%増の7万3000トンと高い伸びを示している。

(鳥羽俊一)

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