100億円規模想定
セイノーホールディングス(HD)は7月15日、物流やバリューチェーンの関連領域を対象とした新たな投資ファンド「SEINO Alliance Fund」(SAF)を100億円規模で組成すると発表した。
SAFは、セイノーHDがシングルLP(リード投資家)として参画。成長ステージへの投資にも対応可能な戦略ファンドとして運営する。
セイノーグループ各社の物流ネットワーク・拠点・取引先基盤を活用し、物流効率化などにつながる有望な技術、ソリューションの発展をサポートする。

(セイノーHD提供)
セイノーHDは2019年に設立したLogistics Innovation Fund(LIF)、23年に立ち上げたValue Chain Innovation Fund(VIF)を通じてスタートアップ投資・協業の知見を積み重ねてきた。
SAFはこの2つのファンドとは独立した新たなファンドとして設立。多様な投資手法を通じて投資先の成長を支援する戦略ファンドとして、新たなステージへの移行を表明する。
上場基準の厳格化などを背景に、スタートアップが未上場のまま次の成長資金を必要とするケースが増えているほか、2010年代前半に創業したスタートアップの多くが設立10年目を迎え、既存投資家の出口ニーズと、企業側の次フェーズへの移行ニーズが重なるタイミングにあることを考慮。
SAFは投資先と協創して日本の国力向上に貢献するほか、事業シナジーのスピードを上げ、インパクト・リターンを最大化することを想定。協業から資本連携、M&Aまで含めた手段で価値提供を持続・拡張していくことを狙う。
実際のファンドの運営などを担うGP(ゼネラル・パートナー)はSpiral Innovation Partners(スパイラル・イノベーション・パートナーズ、SIP)が務める。
物流領域に精通したCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)支援の実績と、オープンイノベーション推進の豊富な知見を持つSIPとは、2016年からの長期協働を通じて強固な信頼関係を築いており、SAFでも高い再現性のある投資・協業活動を展開したい考え。
SAFが主な投資対象として想定するのは、
・IPOを視野に入れ、企業価値を高めたいミドル・レイターステージのスタートアップ
・ファンド期限やポートフォリオ最適化の観点からセカンダリー売却を検討している投資家
・大企業からのスピンアウトにより事業規模が拡大し、次の成長加速を必要としている企業
…を想定している。
■ファンド概要
ファンド名 :SEINO Alliance Fund 投資事業有限責任組合
無限責任組合員(GP):Spiral Innovation Partners LLP
有限責任組合員(LP):セイノーホールディングス株式会社
(シングルLP)
ファンド規模 :100億円
投資領域 :物流周辺領域を中心としながら、荷主企業のバリューチェーン全体への価値提供を行うスタートアップ
投資ステージ :ミドル・レイターステージ中心に投資
投資ポートフォリオ :個別企業投資
投資手法 :マイノリティ〜マジョリティ、プライマリー〜セカンダリーまで幅広く対応
(藤原秀行)








