今年5月から2年間、計27カ所に順次設置し開始
パワーエックスと一般社団法人全国道の駅連絡会は4月9日、EV(電気自動車)経路充電インフラの整備に向け、日本全国の道の駅を対象としたEV充電設備の利用実験に関する協定を4月1日付で締結したと発表した。
今年5月から2年間で計27カ所の道の駅にパワーエックス製蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger」(ハイパーチャージャー)を設置、充電サービスの受容性を検証する。
昨年10月に経済産業省が策定した「充電インフラ整備事業促進に向けた指針」に沿う形で実施。政府が2030年までに公共用急速充電器3万口の整備を目標に掲げている中、道の駅は経路充電拠点として重要な役割を果たすと想定しており、特に充電ニーズが高い拠点では、一口の出力が90kW以上の高出力で複数口に対応した充電器の設置が進められている。
さらに、政府は充電サービスに要する費用も充電事業の継続性やユーザーへの納得度の向上の観点から、充電した電力量(kWh)に応じた従量制課金を2025年度から実現することを目指す方向性を示している。
加えて、国土交通省は道の駅「第3ステージ」(2020~2025)において、公共インフラの整備として防災機能の強化や、子育て支援、バリアフリー化、カーボンニュートラルを図っている。
こうした環境を考慮し、パワーエックスと全国道の駅連絡会は、パワーエックスが自社で開発・製造した「Hypercharger」を日本全国の道の駅に設置、従量課金制を採用した再生可能エネルギーによる超急速経路充電サービスの受容制や利便性を検証することにした。
社会実験の対象となる道の駅は以下の通り。
<第一期 令和6年度=2024年度=より整備を開始する道の駅(予定)>
所在地 |
||
1 |
北海道 恵庭市 |
道と川の駅 花ロードえにわ |
2 |
北海道 ニセコ町 |
道の駅 ニセコビュープラザ |
3 |
福島県 猪苗代町 |
道の駅 猪苗代 |
4 |
栃木県 日光市 |
道の駅 日光 |
5 |
千葉県 南房総市 |
道の駅 富楽里とみやま |
6 |
千葉県 東金市 |
道の駅 みのりの郷東金 |
7 |
千葉県 柏市 |
道の駅 しょうなん |
8 |
千葉県 市川市 |
道の駅 いちかわ |
9 |
静岡県 函南町 |
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南 |
10 |
静岡県 富士宮市 |
道の駅 朝霧高原 |
11 |
愛知県 豊橋市 |
道の駅 とよはし |
12 |
福岡県 久留米市 |
道の駅 くるめ |
※令和7年度=25年度=より第二期として整備を開始する道の駅は、追って発表する予定
(藤原秀行)※いずれもパワーエックス提供