中四国エリアの広域配送や「2024年問題」に対応、25年8月竣工見込む
プロロジスは4月17日、岡山市で新たなマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク岡山」の起工式を実施したと発表した。
地上4階建て、延床面積は約3万5000㎡を計画しており、最大3社が入居できるようにする。最小3100坪から最大3500坪で利用可能とする予定。竣工は2025年8月を見込む。
「プロロジスパーク岡山」完成予想イメージ
開発地は山陽自動車道と瀬戸中央自動車道が結節する早島ICまで約3.5km、山陽自動車道の倉敷ICから約9km。2時間圏内で中四国エリアの主要都市(広島・岡山・倉敷・福山・高松・高知)をカバーできる立地と想定している。
東西を結ぶ大動脈の国道2号(山陽道)にも近接し、岡山市中心部まで約30分、倉敷市中心部にも約20分で到達可能という。
開発地のある早島地区は歴史的にも流通・物流の要衝として発展してきた中四国エリアの物流中心地。関西・中四国の各大都市圏の中間点に位置しており、山陰方面への配送もカバーできるため、プロロジスは「2024年問題」への対応も含め、中四国エリアの物流ハブとして最も高いポテンシャルを備えるとみている。
開発地は1986年に完成した流通業務団地「岡山県総合流通センター」内に位置し、24時間・365日の操業にも対応可能。標高が高く地盤の良いエリアにあり、水害リスク・液状化リスクは極めて低く、防災性にも優れているという。
1階には中央車路を設け、合計29台の高床式トラックバースと15台の低床式バースを併設することで多様な物流ニーズをカバーする。1階の床荷重は2t/㎡とし、飲料といった重量物も取り扱いやすくなる設計を採用する。
庫内はノンブレース(筋交いなし)構造を採用し、自動倉庫や大型マテハンを導入する際の区画変更にもフレキシブルに対応。防火区画壁には耐火断熱パネルを採用し、効率的な倉庫空調を可能にする予定。
複数の荷物用エレベーターと垂直搬送機を設置し、荷捌きの迅速性と保管効率を両立させる。敷地内には約150台の駐車場を設ける。
緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機による停電時のバックアップなどを装備し、入居企業の事業継続性をサポート。ESG推進・環境負荷低減への取り組みとして、倉庫内には通常のLED照明比で電力使用量を半減できる高天井用センサー付きスマートLED照明(プロロジス共同開発)の採用や、施設屋根面に太陽光発電設備の設置を検討しているほか、環境保全に配慮し既存植栽を利用する方向。
【「プロロジスパーク岡山」計画概要】
名称 |
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開発地 |
岡山県岡山市北区大内田677 |
計画敷地面積 |
約16,600㎡(約5,000坪) |
計画延床面積 |
約35,000㎡(約10,600坪) |
構造 |
地上4階建て、RC-S造 |
着工 |
2024年4月 |
竣工予定 |
2025年8月 |
(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供