舗装大手のNIPPO、高速道路や空港などの工事21件で設計と異なる材料使用と発表

舗装大手のNIPPO、高速道路や空港などの工事21件で設計と異なる材料使用と発表

耐久性低下の指摘も、調査継続

NIPPOは4月20日、国土交通省や東日本高速道路(NEXCO東日本)、中日本高速道路(NEXCO中日本)から受注した高速道路や一般道、空港の舗装工事の一部で、設計で指定されていない材料を使っていたことを確認したと発表した。

工事の際、新しいアスファルトを使う契約を結んでいたが、実際にはリサイクルした材料を配合していた。今年2月に情報提供があり、同社が調査していたという。

NIPPOによると、指定されていない材料を用いていたのは国交省などが22年度以降に発注した工事や、23年度に手掛けた工事の一部の計21件。東北自動車道や北陸自動車道、関越自動車道などの舗装補修、羽田空港の滑走路や誘導路などが対象。

専門家はリサイクルした材料を配合すると耐久性が低くなる可能性があると指摘している。NIPPOは「ご迷惑をおかけし、おわび申し上げる」と謝罪、配合の理由などに関する調査を継続する方針を示した。

(藤原秀行)

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